クライマーズ・ハイふたつ
NHKドラマ版と映画版を同じ日に両方見ました。なので比較しています。
特ダネにハイになり報道にのめりこむ話かと思ったら違いました。どちらも意外に落ち着いていました。
一晩たって印象に残ったのはドラマ版です。脚本・大森寿美男ですから、人間ドラマとしての見ごたえはこちらに軍配があがります。佐藤浩市や大森南朋が思ったように誌面を作れない悔しさや、岸部一徳ら先輩記者たちとのぶつかりは「風林火山」を思い出すくらい真に迫ります。父と息子の軋轢や友人の息子との関係も難しく切ないからこそラストの救いが良いです。また、モノローグで内面を裏に表しているからこそ会話に深みが増しています。娘とのシーンも直前のモノローグあるから、愛しているのにうまくいかない悲しさまで伝わってきます。
クライマーズ・ハイの言葉については、ドラマでは興奮状態から一気に来る恐怖が恐ろしいこと、プロのクライマーは頂上目前であっても引き返せること、さらに新聞記者の意義のついても繋がっていきました。映画では興奮状態のことだけしか述べられませんでした。
映画は。色々賞は獲ってますね。しかし比較したので辛口にならざるを得ませんでした。ドラマと違ってモノローグ無しです。監督の作風でしょうけどBGMがほぼないので、淡々というよりメリハリがないのでわかりにくいです。ドラマ版を先に見たので補完されましたが。ただ、編集会議の描写が多いので、毎日の誌面を作っている感はあります。親子ドラマはほぼないので、こちらはラストに感動はありませんでした。それより主人公が結局辞職でなく左遷を選んだことは、ドラマ版を見ているからわかるものの、映画では?なままなのでモヤモヤしました。
堤真一は魅力の半分も出してませんでしたが、堺雅人はなかなか新鮮な表情もあってよかったです。
ドラマ版スタッフ・キャスト
演出 清水一彦 井上剛
脚本 大森寿美男
出演者 佐藤浩市 大森南朋 松重豊 光石研 岸部一徳 杉浦直樹
映画版スタッフ・キャスト
監督 原田眞人
脚本 加藤正人 成島出 原田眞人
出演者 堤真一 堺雅人 山崎努
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